アカマツカサ
Myripristis berndti
2024.1. 小笠原 -15m
アカマツカサ属の個人的見分け方をまとめます。
なお、対象としては特に見分けるのが難しいアカマツカサ、ナミマツカサ、クロオビマツカサ、ヨゴレマツカサにフォーカスします。
キビレマツカサ、ベニマツカサ、セグロマツカサ、ツマグロマツカサ、ウロコマツカサ、アメマツカサ、マルマツカサは比較的簡単です(???)
ツマリマツカサは写真からでは同定が厳しいのでこの世に存在していないものとします笑
(追記 : ある写真をツマリマツカサに同定していただきました。下顎がわずかに突出する、鰓蓋膜の黒色域が細く短い、虹彩に目立つ黒色斑がないことが特徴のようです。)
側線有孔鱗数が38~43と多い → クロオビマツカサで確定。水中では黄色っぽく見える。背鰭も黄色いはず。
下顎が突出している → アカマツカサで確定。背鰭が黄色いのも特徴かも。琉球列島か小笠原のみに生息。
ここからがとっても難しいです。
丸顔で体高が高く寸詰まり → ヨゴレマツカサ
体高が低く顔が尖る → ナミマツカサ
鰓蓋の黒色域が途切れるか否かと書いている図鑑もありますが、個体差が大きいため黒色域のみで判断するのは難しいそうです。とはいえこれはヨゴレだ!となかなか言い切れないので本サイトでは一旦全部ナミマツカサにしておきます。
ちなみに分かりやすい子たちの見分け方は以下です。
キビレマツカサ : 各鰭が黄色
ベニマツカサ : 鰓蓋に黒色域なし
セグロマツカサ : 側線より上の鱗が黒っぽい
ツマグロマツカサ : 体色が銀色で各鰭の端が黒っぽい
ウロコマツカサ : 体色が白っぽく各鰭の縁が白く先が黒い、体高が高い?
アメマツカサ : 体色は銀色で目の瞳の上方が黒い
マルマツカサ : 各鰭が白っぽい
果たして合っているのかは分かりませんが掲載している写真で間違っているものがあれば教えていただけると助かります。