魚図鑑 > カサゴ・メバルの仲間 > オニカサゴ属

オニカサゴ

Scorpaenopsis cirrosa

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2024.7. 赤沢 -10m

(更新)

新たに詳しい「オニカサゴ属の見分け方。」の記事を書きました。

こちらを参考にしていただけるとよいかと思います!


2024.11. 伊豆海洋公園 -40m+

あまりに派手なオニカサゴを見つけたので、めちゃくちゃ期待してたら普通に黒点がありました。オニカサゴでした泣


オニカサゴ属の個人的見分け方をまとめます。

オニカサゴ属で見分けるのが困難な種類として、オニカサゴ、ミミトゲオニカサゴ、ウルマカサゴ、オオウルマカサゴ、トウヨウウルマカサゴ、ヒュウガカサゴ、イヌカサゴの7種類がいます。

キーポイントは胸鰭軟条数、背鰭棘の長さ、頭部の窪みの形状などのようです。

なお、情報は一応「日本産フサカサゴ科オニカサゴ属魚種の分類学検討(木村ら, 2004) 」を参考にしました。

特徴

オニカサゴ (cirrosa):胸鰭軟条数18、最長背鰭棘が第4-5棘、後頭窩前縁の隆起は極めて浅く後方に湾曲する、涙骨隆起の先端は皮膚に埋没する、体と各鰭に小さな黒色点が散在する、目の上方約1/4が頭部の輪郭から突出する、吻が短い

ミミトゲオニカサゴ (possi):胸鰭軟条数17、最長背鰭棘が第3・4棘、後頭窩前縁の隆起が後方に湾曲する、涙骨隆起の先端は皮膚に埋没する、眼後棘内側の耳棘前方に発達した1余棘を持つ (わからん)目の上方約1/2が頭部の輪郭から突出する

ウルマカサゴ (papuensis):胸鰭軟条数19、最長背鰭棘が第3棘、後頭窩前縁の隆起が後方に湾曲する、涙骨隆起の先端は皮膚に埋没する、主鯉蓋骨上方棘と下方棘の間に鱗がある (わからん)

オオウルマカサゴ (oxycephala):胸鰭軟条数18、最長背鰭棘が第3棘、後頭窩前縁の隆起は極めて浅く後方に湾曲する、浅い後頭窩の後縁を縁取る隆起線が欠如する、涙骨隆起の先端は皮膚に埋没する、

トウヨウウルマカサゴ (orientalis):胸鰭軟条数18、最長背鰭棘が第3棘、後頭窩前縁の隆起は浅く後方に湾曲する、浅い後頭窩の後縁を縁取る隆起線がよく発達する、涙骨隆起の先端は皮膚に埋没する、

ヒュウガカサゴ (venosa):胸鰭軟条数17、最長背鰭棘が第3-4棘、後頭窩前縁の隆起が直線or前方に湾曲する、涙骨隆起の先端は皮膚に埋没する

イヌカサゴ (ramaraoi):胸鰭軟条数19、最長背鰭棘が第4棘、後頭窩前縁の隆起が後方に湾曲する、涙骨隆起の先端が尖り皮膚から露出する、目の上方約1/4が頭部の輪郭から突出する

識別方法

1-a) 胸鰭軟条数が17? → ヒュウガカサゴ or ミミトゲオニカサゴ

1-b) 後頭窩前縁の隆起が直線or前方に湾曲する? → ヒュウガカサゴ

2-a) 最長背鰭棘は第4-5棘? → オニカサゴ or イヌカサゴ

2-b) 涙骨隆起の先端が尖り皮膚から露出する? → イヌカサゴ

これで残りはウルマカサゴ、オオウルマカサゴ、トウヨウウルマカサゴの3種

3-a) 主鯉蓋骨上方棘と下方棘の間に鱗がある? → ウルマカサゴ

3-b) 浅い後頭窩の後縁を縁取る隆起線が欠如する? → オオウルマカサゴ

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2024.10. 伊豆海洋公園 -5m

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